過雁
かがん
名詞
標準
flying goose
文例 · 用例
北越の猛将上杉謙信が「数行過雁月三更」と能登の国を切従えた時吟じたのも、霜は陣営に満ちて秋気清き丁度|斯様いう夜であった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
謙信も亦、信玄に劣らぬ文武兼備の大将で、文芸の趣昧ふかく、詩にはおなじみの、|霜満軍営秋気清数行過雁月三更越山併得能州景遮莫家郷|憶遠征 の詩があり、歌には、ものゝふのよろひの袖を片しきし枕にちかき初雁の声 などある。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
能登遠征のときの霜満軍営秋気清数行過雁月三更 は、ずっと後年の作であるが、青年ごろの作かと思われるものに、次のような一首がある。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
そして杖にすがったまま辛うじてかがんだ猫背を延ばして前面に何物をか求むるように顔を上げた。
— 寺田寅彦 『凩』 青空文庫
それは、茶いろの少しぼろぼろの外套を着て、白い巾でつつんだ荷物を、二つに分けて肩に掛けた、赤髯のせなかのかがんだ人でした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
」 かがんで炉に靴下を乾かしていたせいの低い犬の毛皮を着た農夫が、腰をのばして立ちあがりました。
— 宮沢賢治 『耕耘部の時計』 青空文庫
半七は少しかがんでよく視ると、黒い蛇は余り大きくなかった。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
キッコはかがんで机のまわりをさがしましたがありませんでした。
— 宮沢賢治 『みじかい木ぺん』 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れの空、一列になって飛んでいく過雁の群れに、思わず見入ってしまった。
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詩人は、遠い故郷を想いながら、鳴き声高く渡る過雁の姿を歌に詠んだ。
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水墨画に描かれた過雁の姿は、秋の寂寥感を巧みに表現している。
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