押し倒す
おしたおす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
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文例 · 用例
その一方ではまた、きょうは元旦だから腹を立てたりしてはいけないという抑制的心理が働いて来る、そうするとかえってそれを押し倒すような勢いで腹立たしさが腹の底から持ち上がって来るのであった。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
それに比べて、求める心のないうちから嘴を引き明けて英語、ドイツ語と咽喉仏を押し倒すように詰め込まれる今の学童は実にしあわせなものであり、また考えようではみじめなものでもある。
— 寺田寅彦 『読書の今昔』 青空文庫
それが耳について思わず立ちどまる途端に、水口の戸を押し倒すような物音がして、ひとりの女が露路の中から転がるように駈け出して来た。
— 津の国屋 『半七捕物帳』 青空文庫
ボースンと大工とは、彼女を、波田の寝箱の中へ押し倒すことだけは、形式的に忘れなかった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
「ぐずぐずしていて煙にまかれでもした日にゃあ助からねえ」 ふたりは方向を換えようとして本芝の方へ振り向く途端に、わっという叫びがまた俄かに激しくなって、逃げ惑う人なだれが二人を押し倒すように頽れて来た。
— 熊の死骸 『半七捕物帳』 青空文庫
もし、煙が山肌を這って東へ降りれば、明日は強暴雨戸を押し倒すほどの浅間颪。
— 佐藤垢石 『わが童心』 青空文庫
そんな感情の波を押し倒すように、今まで経験したことのない、強烈な信愛感が湧いた。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫
公家階級を押し倒すために生命を賭して働いた武士たちの或る者は、この自覚のために、新しく得られた彼らの階級の優越なる地位を惜しげもなく捨てたのである。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
作例 · 標準
例句