因習
いんしゅう
名詞頻度ランク #43973 · 青空 149 例
標準
convention
文例 · 用例
今日純粋物理学の立場から言えば感覚に関した音という概念はもはや消滅したわけであるが因習の惰性で今日でも音響学という名前が物理学の中に存している。
— 寺田寅彦 『物理学と感覚』 青空文庫
剣劇の股旅ものや、幕末ものでも、全部がまだ在来の歌舞伎芝居の因習の繩にしばられたままである。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
こういうことは、因習、風俗、制度などの少しく異なる日本に、今直ぐ応用すべきことでないかも知れませんが、参考にはなると思います。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
宮子は二十二の歳に、女専を卒業すると西洞院の骨董商へ嫁いだが、生れつき我儘なのと、新しい教育を受けていたために、古い因習の殻に閉じこもっている余りにも京都風の家風にいたたまれず、一年たたぬうちに、到頭婚家を飛び出して、実兄の小郷虎吉の下鴨の家へ、出戻り娘となって転がり込んだのである。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
祖父以来儒者の家であった彼の家庭には、何か時代とそぐわぬ因習に囚われがちな気分もあると同時に、儒教が孤独的な道徳教の多いところから、保身的な独善主義に陥りやすく、そういうところから醸された雰囲気は、均平にはやりきれないものであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
氏が、郷土に於ける生活は、さなきだに因習的な莫迦らしい制度や、臆面もない抑壓的なものが、自然と外から内へまで、のさばり込んだらしい。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
何か人間にその因習生活を邪魔なものに思わせ、それを脱ぎ捨て度い切ない気持ちにさせた。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
それには郷里の因習や姑息に対してまだ燻っている父の改革の情熱を、違った他の問題に事寄せて先生に向って愛と共に訴えもし嘆きもするものゝように見えた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
「ええ、この村の因習に縛られるのはもう嫌だよ!新しいことをしたいのに、みんな古いやり方に固執するんだ。」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「最近の若い者ときたら、昔からの因習なんて全く気にせんから、年寄りは困っとるわ。」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「うちの会社、因習にとらわれすぎて、新しい技術の導入が遅れとるんよ。」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「『それは先祖代々の因習だから』って、理由で、意味わからん習慣を続けるのは、ちょっとおかしいと思うんやけど。」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite