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燗酒

かんざけ
名詞
1
標準
warmed sake
文例 · 用例
」車夫は輪軸を検せんとて梶棒を下すを暗号に、おでん燗酒、茄小豆、大福餅の屋台|店に、先刻より埋伏して待懸けたる、車夫、日雇取、立ン坊、七八人、礫のごとくばらりと出で、腕車の周囲を押取巻く。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
眞鍮の茶釜の白鳥、出居の柱に行燈掛けて、燈紅く、おでん燗酒、甘酒もあり。
泉鏡太郎 婦人十一題 青空文庫
」 急に勢の可い声を出した、饂飩屋に飲む博多節の兄哥は、霜の上の燗酒で、月あかりに直ぐ醒める、色の白いのもそのままであったが、二三杯、呷切の茶碗酒で、目の縁へ、颯と酔が出た。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
江戸遊所の不景気は未曾有で、幇間は露肆に天麩羅を売り、町芸妓は葭簀張におでん燗酒を鬻いだそうである。
森鴎外 細木香以 青空文庫
境の話を聞くうちは、おでん燗酒にも酔心地に、前中、何となく桜が咲いて、花に包まれたような気がしていたのに、桃とも、柳ともいわず、藤、山吹、杜若でもなしに、いきなり朝顔が、しかも菅笠に、夜露に咲いたので、聞く方で、ヒヤリとした。
泉鏡花 白花の朝顔 青空文庫
なんだか工合が悪いので、定吉は一旦そこを立ち去って、山下の屋台店で燗酒をのんで、いい加減の刻限を見はからって又引っ返してくると、たった今そこで人殺しがあったという騒ぎであった。
人形使い 半七捕物帳 青空文庫
近所の人にだんだん問い合わせると、前の晩の夜ふけに彼によく似た男が通りがかりの夜鷹蕎麦を呼び止めて、燗酒を飲んでいるのを見た者があるとのことであった。
三河万歳 半七捕物帳 青空文庫
それらの話から考えると、かれは寒さ凌ぎに燗酒をしたたかに飲んでの前後不覚に酔い倒れて、とうとう凍え死んでしまったのではあるまいかと半七は判断した。
三河万歳 半七捕物帳 青空文庫
作例 · 標準
寒い夜には、熱燗で一杯やるのが何よりの楽しみだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
友人と囲炉裏を囲み、ちびちびと燗酒を傾けながら語り合った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は冷え切った体を温めるため、迷わず居酒屋で燗酒を注文した。
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ウィキペディア

燗酒 とは、加熱した酒のこと。日本酒のほか中国酒の紹興酒などでも行われる。酒自体を加熱する行為のことを、燗(かん)を付ける、お燗(おかん)するなどと言う。

出典: 燗酒 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0