即興曲
そっきょうきょく
名詞
標準
impromptu
文例 · 用例
そして、私がよく知るように、幾日も立て続けで肘掛椅子にゆったりもたれかかりながら、即興曲を作ったり古版本を読んだりしているときほど、ホームズが真に恐るべきときはない。
— THE RED-HEADED LEAGUE 『赤毛連盟』 青空文庫
私たちはともに画を描き本を読み、あるいは彼の奏する流れるように巧みなギターの奇怪な即興曲を夢み心地で聞いた。
— THE FALL OF HOUSE OF USHER 『アッシャー家の崩壊』 青空文庫
文学の面ばかりにこういう復古的傾向が見られるのではなくて、音楽の方でも、例えばこの間ピアニストのケムプが来た時、最後の演奏会の日に即興曲を弾いて貰うこととなり、聴衆からテーマを求めた。
— 宮本百合子 『文学上の復古的提唱に対して』 青空文庫
ニイチェは自分で作曲したものを彈いたり、即興曲をやつたりする。
— 堀辰雄 『Ombra di Venezia』 青空文庫
「塔」の本庄桂介氏は即興曲「小春日和」においてある夫婦の生活を描き、才筆侮るべからず、たゞこの種の題材を生かすための観察の鋭さがない。
— 岸田國士 『戯曲二十五篇を読まされた話』 青空文庫
「語られる言葉」の魅力は、ある人物の一面を、最も特色ある一面を強調した「意味ある響のリズム」であり、人間の魂が何ものかに触れて奏で出づる即興曲である。
— 岸田國士 『「語られる言葉」の美』 青空文庫
それは、あまり好い感じではありませんでしたが、それと同時にもう、即興曲の目まぐるしい旋律が彼女の胸をゆすぶつて来ました。
— 岸田國士 『誰でもない……自分でもない』 青空文庫
何かオルガン即興曲の最後の音が名演奏家の指先で死にゆく時、誰もいない大聖堂の翳った通路を転げ落ち、憂鬱な夜の空気の中にまろび出、星の世界へと浮かび上がっていくような。
— A. キングスフォード A. Kingsford 『犬酸漿』 青空文庫
作例 · 標準
ショパンの即興曲は、ピアニストにとって憧れのレパートリーだ。
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彼女はコンサートで、自作の即興曲を情感豊かに演奏した。
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その映画のサウンドトラックには、美しい即興曲が使われていた。
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