旅装
りょそう
名詞
標準
travelling clothes
文例 · 用例
ロオズ夫人にお別れした妾は、当分モスコーで暮すために旅装を整えて二つの彫像を二個のトランクに入れて、巴里停車場に車を走らせました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
旗亭ダリコントの熱情の女、アンナ・スラビナの周囲、旅装した中年の三人の外国人が取巻いている。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
そのときイサックがトランクを持って旅装したまま部屋に這入ってくると、悲壮な別れの挨拶をするのであった。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
長火鉢に寄っかかッて胸算用に余念もなかった主人が驚いてこちらを向く暇もなく、広い土間を三歩ばかりに大股に歩いて、主人の鼻先に突ったッた男は年ごろ三十にはまだ二ツ三ツ足らざるべく、洋服、脚絆、草鞋の旅装で鳥打ち帽をかぶり、右の手に蝙蝠傘を携え、左に小さな革包を持ってそれをわきに抱いていた。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
私たちは、船を下りると、すぐ旅装を調えて、ヒルテイの村に出発したのであります。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
早速宿ることとして旅装をとく。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
吾輩は元来ここまで一行を見送り、明日は失敬して帰京する予定なので、旅装も何もして来なかったが、新手の武者さえ馳せ加わっては、見苦しく尻に帆掛けて逃出す訳にも行かない。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
背後から、「失礼ですが、貴方……」 前刻の蓮根市の影法師が、旅装で、白皙の紳士になり、且つ指環を、竈の火に彩られて顕われた。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
作例 · 標準
週末の旅行のために、軽くて動きやすい旅装を準備しました。
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