初産
ういざん異読 しょざん・しょさん・はつざん
形容動詞名詞-の形容詞名詞
標準
first childbirth
文例 · 用例
妻はそのころもう身重になっていたので、この五月には初産という女の大難をひかえている。
— 寺田寅彦 『どんぐり』 青空文庫
妹は翌年の三月頃の初産を兩親のゐる私の家で濟ますために暫く上京するのであつた。
— 南部修太郎 『處女作の思ひ出』 青空文庫
おなくなんなすつた室の、次の室はあいて居て、其の次の室に、十八におなんなさる……初産の方があつたんです。
— 泉鏡太郎 『淺茅生』 青空文庫
」「南無阿弥陀仏、」「お可哀相に、初産で、その晩、のう。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
草に鼻筋の通った顔は、忘れもせぬ鶴谷の嫁、初産に世を去った御新姐である。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
」「そりゃ、張って張って仕様がないから、目にちらつくほど待ったがね、いざ……となると初産です、灸の皮切も同じ事さ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
去年ちょうど今時分、秋のはじめが初産で、お浜といえば砂さえ、敷妙の一粒種。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
わたしは亡くなった女房一人をたよりにして、寂しい生涯を送ったものだが、その女房が三十を越しての初産でお玉を生んで置いて、とうとうそれが病附で亡くなった。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
作例 · 標準
例句