含蓄のある
がんちくのある
表現形容詞-語幹
標準
significant
文例 · 用例
大概は勇ましくまた殺伐な戦闘や簒奪の顛末であるが、それがただの歴史とはちがって、中にいろいろな対話が簡潔な含蓄のある筆で写されていたり、繊細な心理が素朴な態度でうがたれていたりするのをおもしろいと思った。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
同時に少々|穿ち過ぎた感想ではあるが、翁の芸風は元来器用な、柔かい、細かいものであったのを尽く殺しつくして、喜多流の直線で一貫した修養の痕跡が、どこかにふっくりと見えるような含蓄のある太い、逞しい直線であったように思う。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
俳句の道からいえば、古今の名吟とまではゆかないでしょうが、宗教的立場から見れば、きわめて宗教味ゆたかな含蓄のある名吟です。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
批評家は作家たちに対してのみならず自分自身に対しても照れ臭いのである」これもなかなか含蓄のある感情だと思う。
— ――『現代文学論』にふれて―― 『作家に語りかける言葉』 青空文庫
作品としていろいろ批判さるべき点もあるが、ゴーリキイがその時代に「母」をロシアの大衆に贈ったということは、全く、レーニンが簡単で含蓄のあるほめ言葉を与えた通り「時宜に適った」功績であった。
— 宮本百合子 『マクシム・ゴーリキイによって描かれた婦人』 青空文庫
また、『國民の友』記者の文體で、流暢だが、冗長であつたマコーレー式が、急にぽつり/\と切れる、含蓄のあるのに變つたのも、大部臭ひがあるやうに讀まれたのである。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
」 と、越尾は、浅黒い顔にも美術史に捉われぬ、含蓄のある微笑を洩して塩野を見た。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
関東における、八ツ橋流を預っている彼女の、含蓄のある真伎倆を、も一度|昂揚させるために、よい作を選み、彼女の弾箏五十年の祝賀にそなえたいと思ううちに、彼女も亡母によばれたように大急ぎでこの世を去ってしまった。
— 長谷川時雨 『朱絃舎浜子』 青空文庫
作例 · 標準
師匠から贈られた言葉は、含蓄のあるものだった。
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そのドキュメンタリー映画は、含蓄のあるメッセージを伝えていた。
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昔話には、現代にも通じる含蓄のある教訓が含まれていることが多い。
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