お主
おぬし
代名詞
標準
you (when referring to one's equals or inferiors)
文例 · 用例
やがて最初に目に入つた玉屋に這入ると、部屋は明るくガランとしてゐて、温室のやうだつた、客の腰掛場になつてゐる、畳二枚を縦に並べた場所の、その中程に置かれた火鉢には其処の主人が如何にも睡げによつかゝつてをり、お主婦さんも割烹着を着たまゝ火鉢で手をぬくめてゐた。
— 中原中也 『西部通信』 青空文庫
相手は次第に気の毒さうにしはじめ、そのうち少し私を「脳不足」だといふ意味の目配せを主人やお主婦さんと交すやうになつた。
— 中原中也 『西部通信』 青空文庫
主人やお主婦さんの方でも「御尤も」といふ顔をしてゐた。
— 中原中也 『西部通信』 青空文庫
「今な奥さん、坊ちやが隣り下駄屋から――あれ何言ふか、野球手袋な、あれお主婦さに出して貰ふ彼方駆けたで。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
」「あれでゐて、グラムやバットを、隣りに預けて置くやうな芸当が出来るんかなあ……如何いつてお主婦に話をつけたんだらう……いや、耕二が芸当が出来るんぢやないんだ、親達がやかまし過ぎるんだ。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
「お主ンとこにゃちゃんと放す用意が出来とるかい?
— 黒島伝治 『豚群』 青空文庫
彼は、「お主の賃銀もその話が片づいてから渡すものは渡すそうじゃ、まあ、それまでざいへ去んで休んどって貰えやえゝ。
— 黒島伝治 『豚群』 青空文庫
「おい、お主等、このまゝおとなしく引き上げるつもりかい!
— 黒島伝治 『豚群』 青空文庫
作例 · 標準
相手は次第に気の毒さうにしはじめ、そのうち少し私を「脳不足」だといふ意味の目配せを主人やお主婦さんと交すやうになつた。