山おろし
やまおろし
名詞
標準
wind blowing down from a mountain
文例 · 用例
蝋の灯は吹くとなき山おろしにあかくなり、くろうなりて、ちらちらと眼に映ずる雪なす膚白かりき。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
四五人、五六人という群れになって北山おろしの木枯らしに吹かれながら軒並みをたずねて玄関をおとずれ、口々にわざと妙な作り声をして「カイツットーセ」という言葉を繰り返す。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
蝋の灯は吹くとなき山おろしにあかくなり、くらうなりて、ちらちらと眼に映ずる雪なす膚白かりき。
— 泉鏡花 『竜潭譚』 青空文庫
冷い火を汗に浴びると、うら山おろしの風さ真黒に、どっと来た、煙の中を、目が眩んで遁げたでござえますでの。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
先生の家の話を聴いた為めでしょうか、それとも景色自体が三山の山おろしの吹き交ぜて土も草木も掻き苛まれつけているその為めでしょうか。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
北山おろし劇しうして、白雪街を籠め、廣こうぢの石の「トリイトン」に氷の鬚おふるときは、我喜限なかりき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
心を鎭めて目を閉づれば、冷なる山おろしの風は我頬を繞りて吹けり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
法華の三昧を行なう堂の尊い懺法の声が山おろしの音に混じり、滝がそれらと和する響きを作っているのである。
— 若紫 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
冬の日本海側では、冷たい山おろしが吹いて、海は荒れることが多い。
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山おろしが激しくなると、海辺の町は飛来物で被害を受けることがある。
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窓を開けると、森から吹き下ろす爽やかな山おろしが心地よかった。
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