禁教
きんきょう
名詞
標準
prohibition of a religion
文例 · 用例
窓際の硝子蓋の裡に天正十五年の禁教令出島和蘭屋敷の絵巻物、対支貿易に使用された信牌、航海図、切支丹ころびに関する書類、有名なフェートン号の航海日誌、ミッション・プレス等。
— 宮本百合子 『長崎の印象』 青空文庫
家康はオランダとの通商開始後、切支丹を断圧しても貿易は可能であるとの確信をもつに至つたので、切支丹は国土を奪ふ手段であるとの口実を得て禁教を決意、一六一四年一月二十八日、切支丹国禁、外国教師追放を発令。
— ――ヨワン・シローテの殉教―― 『イノチガケ』 青空文庫
元来日本の切支丹禁教令は宗教をだしに使つて国を奪ふ魂胆であるといふ理由のもとに発せられたものであつた。
— ――ヨワン・シローテの殉教―― 『イノチガケ』 青空文庫
如水は高山右近のすゝめで洗礼を受け切支丹であつたが、之も秀吉への迎合から、禁教令後は必ずしも切支丹に忠実ではなかつた。
— 坂口安吾 『黒田如水』 青空文庫
切支丹禁教も二隻の船がもとだつた。
— 坂口安吾 『我鬼』 青空文庫
行長はその斬罪の最後の日に到るまで極めて誠実なる切支丹で、秀吉の禁教令後は追放のパードレを自領の天草に保護して布教に当らせ、秀吉と切支丹教徒の中間に立つて斡旋につとめ、自らの切支丹たることをついぞ韜晦したことがなかつた。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
切支丹を韜晦せずにはゐられない危険な立場にゐたのであつたが、行長とても、多少の寵は禁教令の前に必ずしも身の安全の保証にはならぬ。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
秀吉も之を知つてポルトガルの軍艦購入をもくろんでゐたが、コエリヨが有耶無耶な言辞を弄して之を拒絶したから、秀吉は激怒して耶蘇禁教令を発令する結末に及んでしまつた。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫