愛想尽かし
あいそづかし
名詞
標準
no longer being fond of someone
文例 · 用例
二三|分時前までは文三は我女の夫、我女は文三の妻と思詰めていた者が、免職と聞くより早くガラリ気が渝ッて、俄に配合せるのが厭に成ッて、急拵の愛想尽かしを陳立てて、故意に文三に立腹さしてそして娘と手を切らせようとした……どうも可笑しい。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
「叔母の言艸を愛想尽かしと聞取ッたのは全く此方の僻耳で、或は愚痴で有ッたかも知れん」ト云う所に文三気が附いた。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
アドメートスの卑劣さに愛想尽かしていなければ、父はそんな息子のために喜んで死ぬだろうと思います。
— WITH KYUSHU STUDENTS 『九州の学生とともに』 青空文庫
いっそ悪態でも愛想尽かしでも思いきり吐いてくれたなら、さぞさばさばしたいい気持になれるに異いない。
— ДУЭЛЬ 『決闘』 青空文庫
定太郎のことでいっぱいで、あなたのことなんぞは思って見る暇もないという愛想尽かしだった。
— 山王祭の大象 『平賀源内捕物帳』 青空文庫
真中が透けて釜敷のようになっているんですから、今更彼方にいればなんて仰有っても始まりませんよ」「彼方にいれば、もっと出世していたろうと言うんだ」「彼方にいれば、師匠の娘さんと一緒になっているんでしょうから、そんなこと、私というものゝ顔を潰した愛想尽かしじゃありませんか?
— 佐々木邦 『心のアンテナ』 青空文庫
お駒が急に冷淡になって、愛想尽かしと言ってもいいほどツケツケ物を言った原因が、継母のお仙の口からはっきり知ったような気がしたのでした。
— 人形の誘惑 『銭形平次捕物控』 青空文庫
貴方を抱いて、ちゃんと起きて、居直って、あいそづかしをきっぱり言って、夜中に直ぐに飛出して、溜飲を下げてやろうと思ったけれど……どんな発機で、自棄腹の、あの人たちの乱暴に、貴方に怪我でもさせた日にゃ、取返しがつかないから、といま胸に手を置いて、分別をしたんですよ。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
作例 · 標準
彼の度重なる約束破りに、彼女はとうとう愛想尽かし、別れを決意した。
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あの客の理不尽な要求に、ベテランの店員も愛想尽かし顔だった。
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「もう、あの人の話は聞きたくない。完全に愛想尽かしちゃった」と彼女は友人に打ち明けた。
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度重なる納期の遅延は、クライアントの我慢に愛想尽かしを招き、契約解除へと繋がった。
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