転軫
てんじん
名詞
標準
tuning peg (on a biwa or shamisen)
文例 · 用例
が、形は著しいものではない、胸をくしゃくしゃと折って、坊主頭を、がく、と俯向けて唄うので、頸を抽いた転軫に掛る手つきは、鬼が角を弾くと言わば厳めしい、むしろ黒猫が居て顔を洗うというのに適する。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
が、形は著しいものではない、胸をくしや/\と折つて、坊主頭を、がく、と俯向けて唄ふので、頸を抽いた転軫に掛る手つきは、鬼が角を弾くと言はば厳めしい、寧ろ黒猫が居て顔を洗ふと言ふのに適する。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
時々右の袂の先からこぼれて出る、転軫を握っている手頸も同じように白い。
— 谷崎潤一郎 『母を恋うる記』 青空文庫
「行ってみよう」 手を取らぬばかりに近づいてみると、三味線堀のほとり、転軫橋寄りの空地に、人間が一人斬り殺されているではありませんか。
— 敵討果てて 『銭形平次捕物控』 青空文庫
八幡樣の裏の渡し場へ出ようと思つて、見當を取違へて、あちらこちら拔け裏を通るうちに、ざんざ降りに降つて來た、ところがね、格子さきへ立つて、雨宿りをして、出窓から、紫ぎれのてんじんに聲をかけられようといふ柄ぢやあなし……」「勿論。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
作例 · 標準
琵琶の音程を合わせるため、職人は微調整しながら転軫を回す。
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この古い三味線は、転軫の動きが少し硬くなっている。
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転軫を締めすぎると、弦が切れる恐れがあるので注意が必要だ。
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