勇断
ゆうだん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
resolute decision
文例 · 用例
果して私の想像していた通り、あの顔触で出来上った臨時教育会議からは、今日まで、一九一七年の春に英国の議院でなされた彼国の新文部大臣フィッシャア氏の大演説が異邦の我々さえも襟を正さしめたような、時代と国情とに痛切な、合理的勇断的な教育上の改革意見を聴く事が出来ません。
— 与謝野晶子 『三面一体の生活へ』 青空文庫
現に地方から都会に出て独立の生活を営んでいる者は、大学の教授、政府の大官、財界の有力者より工場の女子労働者に至るまで、多くは非常な勇断の下に家族制度の精神に背いて、かつて一度その郷里の家庭から離れ去った人たちであるのです。
— 与謝野晶子 『激動の中を行く』 青空文庫
われらは文化の帰趨に朝せんとして文化価値の実現を努むる人格として生きんとするのである」といって、文化生活の水準に登らない孤立無理想の生活を批難されましたが、最近の婦人運動には、この厳粛なる批難の前に撤廃するか、もしくは開眼を施すか、いずれかの勇断を要するものが多いように思います。
— 与謝野晶子 『婦人指導者への抗議』 青空文庫
勇断改法家なる江藤新平氏の面目は右の法令に躍如として現われている。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
(中略)※諤の作左を首肯せしめしには、家康必ず若干の苦労ありしなるべく、作左も亦己れを抑えて、もだし難き君命を奉ぜしには、千鈞の力をもて勇断せしなるべし。
— 芥川龍之介 『大久保湖州』 青空文庫
もちろん自分のは比較にならないほど微弱で、しかも性質がまるで違っているから、この坊さんのようにえらい勇断をする必要はない。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
自殺の勇断なき者を救う道はこの二者より外はない。
— 永井荷風 『正宗谷崎両氏の批評に答う』 青空文庫
仁に立脚して知を研き、詩と楽とを愛して調和に生き、敬慎事に当り、勇断事を処し、剛毅正を守る底の万世の師が、たまたま周代の衣を着、周代の粟を食み、周代の事を憂え、周代の事に当ったが故に、周代の色を帯びたまでのことなのである。
— 下村湖人 『現代訳論語』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、現状維持という甘い誘惑を断ち切り、思い切った事業改革という勇断を下した。
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多くの反対を押し切り、そのプロジェクトを推進するという CEO の勇断が、会社の未来を切り開いた。
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最終試験で失敗した彼女は、一年留年して再挑戦するという勇断を母に伝えた。
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