波高
はこう
名詞
標準
wave height
文例 · 用例
公園から吹き来る風に音もなく扉が明滅するのであるがそのたびに、波高い鏡に映る危険な寝床に橋がかかっていた。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
――」と彼の暗記しおる公報の一つ、常に朗読というより朗吟する一つを始めた、「敵艦見ゆとの警報に接し、連合艦隊は直ちに出動これを撃滅せんとす、本日天候晴朗なれども波高し――ここを願います、僕はこの号外を読むとたまらなくうれしくなるのだから――ぜひここをやってくださいな。
— 国木田独歩 『号外』 青空文庫
われわれにとっては「荒海」は単に航海学教科書におけるごとき波高く舟行に危険なる海面ではない。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
佐藤理学士の奥州産業総説に曰く、「撃てば則ち草に匿れ、追へば即ち山に入つた蝦夷族の版図たりし奥州、山岳重畳して到るところ天然の障壁をなし、以て交通を阻害してゐる奥州、風波高く海運不便なる日本海と、北上山脈にさへぎられて発達しない鋸歯状の岬湾の多い太平洋とに包まれた奥州。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
二度目の津軽海峡は、波高く風すさび、白鴎絹を裂くが如く悲鳴して、行きし時には似ぬシケ模様に、船は一上一下さながら白楊の葉の風にひるがへるが如く、船室は忽ちに嘔吐の声|氛々半余歳、塵臭漸やく脱し難からむとするに至つて、乃ち突如として帰去来を賦しぬ。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
海水浴場まで船を雇はむとせしに、波高ければとて、船を出さず。
— 大町桂月 『北條より一ノ宮へ』 青空文庫
わたくしの手許には福田禄太郎さんが黒瀬格一さんに請うて写し得た菅波高橋両家の系図がある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
わたくしは菅波高橋両家の系図を披いて見た。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
台風の影響で、海岸では波高が非常に高くなっている。
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気象庁は、太平洋沿岸の波高に注意を呼びかけている。
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この海域は常に波高が高く、船の航行には熟練の技術が必要だ。
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