無沙汰
ぶさた
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
not writing or contacting for a while
文例 · 用例
二 帰省者田舎よりの手紙 拝啓 御無沙汰しましたが、お変りもありませんか。
— 中原中也 『感情喪失時代』 青空文庫
兄は手持無沙汰なのでやがて耕二の机の方に近づかうとした。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
竹村君は外套の襟の中で首をすくめて、手持無沙汰な顔をして娘の脱ぎ捨てた下駄の派手な鼻緒を見つめていたが、店の時計が鳴り出すと急に店を出た。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
「おまえ等は、福慈とは交際っていないのかい」 すると弟の岳神は言訳らしく「なにしろ自分の持山のことで忙しく、ついついご無沙汰をしております」 そのとき岳神の妻が傍から、ちょっと口を入れた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
別に見たくないという格段の理由がある訳でもなんでもないが、またわざわざ手数をして見に行きたいと思う程の特別な衝動に接する機会もなかったために、――云わば、あまり興味のない親類に無沙汰をすると同様な経過で、ついつい今まで折々は出逢いもした機会を、大して惜しいとも思わずに取外して来たのである。
— 寺田寅彦 『議会の印象』 青空文庫
それで今年はとうとう竹の台の秋には御無沙汰をすることにあきらめていた。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
そのために、あらゆる義理を欠き、あらゆる御無沙汰をして、寒さを逃げ廻っては、こそこそと一番大事なと思う仕事だけを少しずつしている。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
そこには小さい卓が置いてあつて、その傍に、丈の高い腕附きの椅子に、金巾の覆ひを掛けたのが二つ、手持無沙汰な風をして据ゑられてゐる。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
作例 · 標準
恩師には卒業以来すっかりご無沙汰してしまっており、近いうちに手土産を持ってお詫びに伺うつもりだ。
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年賀状のやり取りだけで、実際に顔を合わせるのは十年ぶりという大変な無沙汰を詫びた。
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長らくご無沙汰しておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうかと、丁寧な時候の挨拶から手紙を書き始めた。
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