跨下
こか
名詞
標準
crotch
文例 · 用例
演じて夫人の跨下を出づるに至るや、両人覚えず大哭して曰、「名節地を掃ふこと此に至る。
— 芥川龍之介 『八宝飯』 青空文庫
例へば、「元気でないものはどこか間違つてゐる」といふが如き常識を以て、昨今のインテリ達を見た場合、創作家よりも翻訳家の方が、「間違つてゐない」といふことにもならう。
— 中原中也 『作家と孤独』 青空文庫
その通りを行き切つて、明るい旧通りへ出ると、そこから直ぐと近くにある、彼が三年前に屡々買つたり売つたりしてゐた古本屋に、チヨツと寄つてみようかといふ気が起つた。
— 中原中也 『古本屋』 青空文庫
私ははじめその女が爺々ィの女房ででもあるのかと思つてゐたが、さう云つてまた忽ちその女が向ふへゆくと、爺々ィが、「まあ、どこから出て来た女か知れないけれど、勧進帳で眠くなるなんて、呆れた奴だ」と云つて笑つた。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
だが不思議に、どこかこの報傳の根柢には、否定し得ない確實性があるやうに思はれた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
しかし心の隅の一方では、どこかまたそれが豫期されて居り、或る自覺のない意識の影で、内密のものに觸れたやうな思ひもした。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
然るに芥川君の態度は、どこか自分を高い所におき、單なる智的聰明さを以て人を見てゐる。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
その情熱の炎は、どこか地殼の深い内部で、地獄の硫黄の如く燃えてるやうに思はれた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
作例 · 標準
敵の跨下をくぐるという屈辱的な条件を飲み、彼は生き延びた。
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馬の跨下を素早く通り抜け、彼は反対側から奇襲をかけた。
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跨下から覗き込むと、逆さまの世界が新鮮に見える。
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