合い口
あいくち
名詞
標準
chum
文例 · 用例
関さんは例の通りの好人物、大島さんは話し好きの合い口――清三にとってこの小学校はあまりいごこちの悪いほうではなかった。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
野郎共やっちまえ」「合点だ」 と、児分の面々、あいくち、長ドスをひらめかして斬ってかかる。
— 小野佐世男 『花模様女剣戟』 青空文庫
結末は、二人が解けがたく抱擁し合っていて、二人の唇が相触れているのに、一人が相手のからだの帯の上あたりへ、広刃のあいくちを、しかも充分な理由があって刺し通すというほどに、ごく悲しいものだった。
— DER KLEIDERSCHRANK 『衣裳戸棚』 青空文庫
この母子の短かい対話そのものが、疑問の余地のないほどあからさまに事情を語っているのであって、しかも十二月であるということは、こちらにとって心臓へあいくちを突込まれるかに似た思いを致させられるのである。
— 山本周五郎 『年の瀬の音』 青空文庫
しかし刹那、おばさんの※大虫は、包のふところへ深く入って、そのワキ腹へ明晃々のあいくちを一ト突き加えていたし、解宝は後ろから抱きついて動かさず、また解珍は、包の佩剣を抜いて包の胸元を刺しつらぬいた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
作例 · 標準
彼とは何をするにも合い口が良く、学生時代からの腐れ縁が続いている。
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「あいつとは合い口だから、余計な説明をしなくても互いの意志が通じ合うんだ」
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職場に一人でも合い口のいい仲間がいれば、日々の激務もそれほど苦にはならない。
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初対面ではあったが、共通の趣味が見つかったことで、瞬く間に合い口となった。
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標準
dagger
作例 · 標準
男は懐に忍ばせていた合い口を抜き放ち、相手にじりじりと詰め寄った。
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時代劇の小道具として、鍔のない白鞘の合い口が用意されていた。
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闇討ちを企てた刺客は、鋭く研ぎ澄まされた合い口を手にして暗がりで息を潜めていた。
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彼は護身用と称して、刃渡り十五センチほどの合い口を常に持ち歩いていたため、銃刀法違反の疑いで逮捕された。
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標準
unbalanced record of wins between two wrestlers
作例 · 標準
横綱に対しては極端に合い口が悪く、これまでの対戦成績は一勝十五敗と大きく負け越している。
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「得意の右四つに組めれば、合い口のいい相手だけに、今場所こそ金星が期待できるぞ」
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どれほど実力があっても、合い口の悪さから本来の相撲を取らせてもらえない天敵のような存在がいるものだ。
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合い口の良さを生かして立ち合いから一気に寄り切った一番は、今場所の白眉といえるだろう。
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