真っ黒
まっくろ
形容動詞名詞頻度ランク #12824 · 青空 511 例
標準
pitch black
文例 · 用例
真っ黒な猫が厨房の方から来て、そッと主人の高い膝の上にはい上がって丸くなった。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
七之助は魚商で、盤台をかついで毎日方々の得意先を売りあるいていたが、今年|二十歳になる若いものが見得も振りもかまわずに真っ黒になって稼いでいるので、棒手振りの小商いながらもひどい不自由をすることもなくて、母子ふたりが水いらずで仲よく暮していた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
城山は真っ黒な影を河に映している。
— 国木田独歩 『河霧』 青空文庫
うの字峠の坂道を来ると、判事さんが、ちょっと立ち止まって、渓流の岩の上に止まっていた小さな真っ黒な鳥を打った。
— 国木田独歩 『鹿狩り』 青空文庫
と、最後に、黒い土のみ見詰めて居た黒い小鳥が、すべての小鳥の言葉をつきのけて、「どうして、どうして世の中は私の様に、真っ黒ですぞ」 と叫びました。
— 岡本かの子 『トシオの見たもの』 青空文庫
すると、(どこまで掘っても土は真っ黒。
— 岡本かの子 『トシオの見たもの』 青空文庫
そのさまざまな草の中を這って、真っ黒に光って熟してゐます。
— 宮沢賢治 『葡萄水』 青空文庫
いきなり、あんた首筋真っ黒じゃないの、洗ったげるわと言って手を伸ばして……」 鶴雄の首を抱こうとした……というのである。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫