発火点
はっかてん
名詞
標準
point of ignition
文例 · 用例
この女にはなんの責任もないのは、はじめからちゃんとわかっていたが、駅からずっと、たかが数万の人間に寝床を与えるために、あの山と田んぼを失ったことにくすぶりつづけていた慶一の心は、瞬時に発火点に達してしまった。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
世界の情勢はまさに発火点に達したらしい、その前夜といつた緊迫ぶりである、いつの時代でも戦争は絶えない。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
しかも、発火点が擦れ合いつつ再び密房のような桟敷へ這入っていくのである。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
視れば、ヨーロッパのどこも発火点で充ちていた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
十月二十五日、島原領有馬村を発火点として一揆が起きた。
— 坂口安吾 『島原の乱雑記』 青空文庫
それは正に、遠大な理想を目指して進むわが日本国民の烈々たる意気の無言の表象であり、いはゆる国防国家建設への新しい時代の情熱が、正に発火点に達したことを告げ知らせるものであります。
— 岸田國士 『優にやさしき心』 青空文庫
すべては発火点に達して、夢中になって狂躁曲を奏しているようにしか見えない。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
根室沖が「危険地帯」の発火点になるための外交辞令はととのった形である。
— ――北海道初行脚―― 『望郷』 青空文庫
作例 · 標準
この物質は発火点が非常に低く、取り扱いには注意が必要だ。
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ガソリンの発火点は約260度だが、引火点ははるかに低い。
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火災調査官は、火事の発火点を特定しようと努めた。
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