幻辞.com

のみならず

のみならず
表現
1
標準
not only ... (but also)
文例 · 用例
のみならず、此処には、我が民謡の精神は実になみ/\としてゐて、これは、詩書を手にする程の人には最も直ちに、感じられる底のものである。
中原中也 宮沢賢治全集 青空文庫
新短歌のみならずすべて一呼吸詩歌(私は短歌や俳句や新短歌を今仮りにさう呼ぶ)が、その詩歌の中に生活を見出すものでなくて、生活の傍に生ずるものとしてだけ意義を有するものであるといふことを、左にもう少し言添へよう。
中原中也 新短歌に就いて 青空文庫
要するに私の言ひたいことは、詩歌は理念を持つといふだけでは十分でない、その理念を蕩揺させてみるべきだといふこと、謂はば理念の余剰価値に迄到達すべきだといふこと、そこに於てはじめて詩歌は享楽されるものたるのみならず、意欲されるものとなるといふことである。
中原中也 新短歌に就いて 青空文庫
さういふ軽蔑のされ方ならその叔母のみならず毎度のことで、そんなことで腹が立つのでもなかつたが、何がなし癪に障つて、トラックの上にゐて顔に当る朝風は自分の一切合切をみる/\削り減らしてしまふやうに感じられる。
中原中也 引越し 青空文庫
ホオ……と僕はお道化てゐるんだがまだ見ぬ先生に意地の悪い気持を抱いてゐるんだが、煙草をまづく感じ出すと、飛行機のみならず、洋服掛にまで、異常な好奇心を覚ゆるのであつた――とにかく御幸福なお方であらせられるよ。
中原中也 引越し 青空文庫
のみならず、堀辰雄、中野重治、萩原恭次郎等、所謂新進詩人の作物にも、一通り廣く目を通してゐた。
萩原朔太郎 芥川龍之介の死 青空文庫
かくては「統一」の要求は忘れ果てられるのみならず、昔日の粗朴ささへもが、はや「血迷つた粗朴さ」でしかないのである。
中原中也 よもやまの話 青空文庫
妻と下女とで静かに暮していた処へ急に二人も増したのみならず、姪はいたずら盛りの年頃ではあり、家内は始終ゴタゴタするばかりでほとんど何事も手につかぬような有様であった。
寺田寅彦 障子の落書 青空文庫
2
標準
furthermore
のみならず(のみならず) — 幻辞.com