に加えて
にくわえて
表現
標準
in addition
文例 · 用例
この事は子規という人とその作品を研究する際に考慮に加えてもいいことではないかと思う。
— 寺田寅彦 『子規の追憶』 青空文庫
莟みの集団の下から、房になった黄色い四弁花が、いま電燈の蒼い光にきらびやかに匂っている、茎は一皮下には、青い血が通っているのではないかと思われるほど透き通って、有らゆる春の緑の中で、最も練り抜かれた緑である、見つめていると、早春の名残といったような淡い哀愁に加えて、物の末期の惨酷を思わせる姿である。
— 小島烏水 『菜の花』 青空文庫
この灰の行くところ、峠を越え里に出て、今頃は高原の人々に、手を額に加えて仰ぎ視させているであろう。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
碁盤の目ほどに窓の多いデパートメント、タンクを伏せたように重っ苦しい大屋根、長方形の箱を、手品師の手際で累積したようなアメリカ式鉄筋コンクリートの高層築造物は、垂直の圧力を通行人の頭上に加えて虚空の「通せん坊」をしあっている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
草枕、旅の露宿に加えて、夢も皺かく老の身ゆえに、寝覚めがちな一夜であるのはもっとものことだが、この夜は別けて翁をして寝付かれしめぬものがあった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
土地不案内に加えて、右往左往した上、乗った船もここにはやてを除け、かしこに凪ぎを待つという進み方なので山の祖神の翁の上に人間の歳月の半年以上は早くも経ってしまった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
一般に上品に或るものを加えて「いき」となり、更に加えて或る程度を越えると下品になるという見方がある。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
」 「実は俺を次郎長親分の身内に加えて貰えねえだろうか」 「お前が……親分の身内になりてえって……」 「俺も、おッ母ァが居なくなって、誰にも遠慮も要らねえし、何時迄もこんな田舎でくすぶってるのは厭だから……やくざになって一生を楽しく暮そうと決心したンだ」 「七五郎、其奴ァよくねえ考えだ。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
作例 · 標準
味の良さに加えて、見た目の美しさもこの料理の魅力だ。
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彼は仕事の速さに加えて、正確さも兼ね備えている。
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「それらに加えて、もう一つ重要な点があります」と彼は続けた。
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