超脱
ちょうだつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
transcendency
文例 · 用例
清閑の池亭の中、仏前|唱名の間々に、筆を執って仏|菩薩の引接を承けた善男善女の往迹を物しずかに記した保胤の旦暮は、如何に塵界を超脱した清浄三昧のものであったろうか。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
が若し身體を弱くする原因が何で有るかを知悉しながらも、之を改むることが出來ぬやうに意が弱くて、そして身が弱くては、氣の毒ながら其人は自ら新にする事が出來難いのであつて、從來通りの状態を超脱する事は出來ぬのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
藝術の如きは、張る氣を以てこれに當りこれに當りする時は、終に一氣兩拆して、『澄む氣』を生じて、『濁る氣』を離れるに至り、全く塵俗の毀譽褒貶などを超脱し、又浮世の得失利害などを忘卻しきつた境界に立到るに及び、明らかに一進境を現ずるに至るのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
私の此の超脱的閑居の精神もそこにある。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
一、すべてに対する未練、執着、気がかり、気兼ね等から超脱する事一、すべてを冷眼視し得る度胸で本心のゆらめきを圧迫し去る事一、如何なる俄作りの感情、お座なりの意志、間に合わせの信念でも直に本心一パイに充実させ得るように心掛ける事 といったような術を天然自然と会得しております。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
この境界を超脱した純正純美なる鼻の表現の持ち主こそ真の紳士、真の淑女と呼ばるべき人々で、人類文化生活の共同的向上は、このような人々に依ってこそ達成せらるべきであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
芸術のようなものは、張る気でこれに当たりこれに当たりする時は、終に一気は分離し、澄む気が生じて、濁る気が離れて、全く俗界の毀誉褒貶などを超脱し、また浮世の利害得失などを忘却しきった境地に立ち至り、明らかに一進境を現わすようになるのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
武士たる者は、一たびこの謙信の域を經て、然るのち生死の上に超脱すべき也。
— 大町桂月 『石田堤』 青空文庫
作例 · 標準
瞑想によって、彼は日常の喧騒からの超脱を経験した。
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一部の哲学では、自己を超越することで真の超脱が得られると説いている。
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その芸術作品は、鑑賞者に物質世界からの超脱を G-Force させた。
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