使用者
しようしゃ
名詞
標準
user
文例 · 用例
附近一帯の水涸れで、工面のいい家は、どん/\井戸を掘り下げたり、水道を引いたりして、文字通り「涼しい顔」をしてゐられるのであるが、この埃の溜つた井戸の使用者は借家人であり、その家主は、前代は財布の紐で首でも吊つたんではないか、と疑はざるを得ない吝ん坊なのである。
— 葉山嘉樹 『井戸の底に埃の溜つた話』 青空文庫
ことに数学を物理的現象の研究に応用する場合になると、数学は他の畑から借用して来た一つの道具であって、これをどう使うかという段になると、そこにもう使用者の個性が遠慮なく割り込んで来る。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
もしこんな電気屋が栄え、こんな呼び鈴がよく売れるとすると、その責任の半分ぐらいは、あまりにおとなしくあきらめのいい使用者の側にもありはしまいか。
— 寺田寅彦 『断水の日』 青空文庫
さもなくとも普通人でも冷静な気持でこれに対するか、又は初めから呑んでかかるかすれば、大抵この種の鼻の表現使用者の腹の底――世間人間を馬鹿にし切っている気持ちがありありと見抜かれるのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
寝台も椅子も卓子も自然木を組合せた態の石造りに似て、使用者の凡ゆる感情をも甘えさせはしなかつた。
— 牧野信一 『幽霊の出る宮殿』 青空文庫
男性はその凡ての機関の恰好な使用者であるけれども、女性がそれに与かるためには、或る程度まで男性化するにあらざれば与かることが出来ない。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
なお、そのうえに「能と古美術と文楽と潜航艇のほかには」というような上の句を添加して用いた場合には事は一層迫真性を帯びてくるし、かたわら、使用者の価値判断の標準がいかに高いかということを暗示する点からいつてもはなはだ効果的である。
— 伊丹万作 『雑文的雑文』 青空文庫
しかもこの警句の内容の指定するところに従えば、警句の使用者自身も当然この挙国一致の大沈没から免れるわけには行かないのであるからいよいよ愉快である。
— 伊丹万作 『雑文的雑文』 青空文庫
作例 · 標準
このアンケートは、製品の「使用者」の声を直接聞くために実施されます。
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新しいシステムの導入にあたり、「使用者」への研修が重要視されている。
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へえ、このサービスは「使用者」の満足度が非常に高いらしいよ。
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標準
employer
作例 · 標準
企業は「使用者」として、従業員の安全確保に最大限の努力をする義務がある。
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彼は長年、「使用者」と労働者の間の橋渡し役を務めてきた。
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この会社では、「使用者」と従業員の間に良好な関係が築かれているんだね。
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ウィキペディア
使用者(しようしゃ)は、広い意味では何かを使用する者全般について使われる言葉である。なお、物や施設・サービスを使用(利用)するものは、利用者(りようしゃ)とも称される。
出典: 使用者 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0