宣命
せんみょう異読 せみょう
名詞
標準
imperial edict (written in a classical grandiose style)
文例 · 用例
勅使がその宣命を読んだ時ほど未亡人にとって悲しいことはなかった。
— 桐壺 『源氏物語』 青空文庫
古い小栗の戯曲(『新群書類従』五)に、判官「畜生には叶わぬまでもせみょう(宣命か)含めると聞く、某がせみょうを含めんに心安かれ」とて、そのせみょうの詞を出し居る。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
數年前東山御文庫を整理される時に、私も取調員の一員を汚しましたが、御文庫に後奈良天皇の宸翰で、天文十四年八月二十八日の宣命案がありました、それは伊勢の大神宮に即位後二十年大嘗會を行はせたまふことも出來ないと云ふことを謝せられた宣命であります。
— 内藤湖南 『日本國民の文化的素質』 青空文庫
此行事の最後に行はれるのは、田遊びと称へるもので、宣命と称するものを、社地の一部で唱へて居る間に、芸能がすべて結着する様になつて居るのです。
— 折口信夫 『信州新野の雪祭り』 青空文庫
小栗家の先祖の物語を語る宣命。
— 「餓鬼阿弥蘇生譚」終篇 『小栗判官論の計画』 青空文庫
馬の宣命は、変形した。
— 「餓鬼阿弥蘇生譚」終篇 『小栗判官論の計画』 青空文庫
(小栗) ┌万歳→山伏1 馬宣命――神事舞ひ┤幸若 └盲僧 (照天)2 巫女祭文――(神明) 大和当麻縁起。
— 「餓鬼阿弥蘇生譚」終篇 『小栗判官論の計画』 青空文庫
手続きの簡単な宣が、文書の形を採つたのは、公式の宣命・詔旨などの様式の整備せられたのに連れて、起つた事らしい。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
作例 · 標準
古文書には、天皇が国民に下した宣命が記されていた。
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その宣命は、当時の政治的状況を理解する上で貴重な資料となる。
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厳かな宣命の文面は、現代の私たちにもその重みが伝わってくる。
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ウィキペディア
宣命(せんみょう)とは、天皇の命令を漢字だけの和文体で記した文書であり、漢文体の詔勅に対していう。この文体を宣命体(-たい)、その表記法を宣命書(-がき)、また宣命を読み上げる使者を宣命使(-し)、宣命を記す紙を宣命紙(-し)という。宣命体は、漢字仮名交じり文の源泉となった文体で、かなの発達史上、大変重要な文書である。
出典: 宣命 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0