複眼
ふくがん
名詞
標準
compound eye
文例 · 用例
大きな蛾の複眼に或る適当な角度で光を当てて見ると気味の悪いように赤い、燐光に類した光を発するのがある。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
これは多分複眼の多数のレンズの作用で丁度|光り苔の場合と同じような反射をするせいと思われる。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
これはたぶん複眼の多数のレンズの作用でちょうど光り苔の場合と同じような反射をするせいと思われる。
— 寺田寅彦 『からすうりの花と蛾』 青空文庫
源一は、小学校の理科で蠅や蜻蛉が複眼だということを教ったのを思い出した。
— 宮本百合子 『蠅』 青空文庫
そうして、行為と思考とは、様々なこれらの複眼的な意識に支配を受けて活動するが、このような介在物に、人間の行為と思考とが別たれて活動するものなら、外部にいる他人からは、一人の人間の活動の本態は分り得るものではない。
— 横光利一 『純粋小説論』 青空文庫
粒の一つ一つの薄紅が朝日に射し映え複眼の玉となって犇めき詰っていた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
トンボの目は複眼であります。
— 倉田百三 『生活と一枚の宗教』 青空文庫
海螢は大きい複眼をもつてゐる。
— 神田左京 『海螢の話』 青空文庫
作例 · 標準
昆虫の複眼は、多数の個眼が集まって構成されている。
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現代社会を理解するには、一つの視点だけでなく複眼的な思考が求められる。
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このカメラは、複眼のような複数のレンズを持つことで、より広範囲を撮影できる。
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