留め置く
とめおく
動詞-五段-カ行動詞-他動詞
標準
to detain
文例 · 用例
永久なる眠も冷刻なる靜かさも、猶此儘我が目に留め置くことが出來るならば、千重の嘆きに幾分の慰藉はある譯なれど、殘酷にして淺薄な人間は、それ等の希望に何の工風を費さない。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
還って大理寺に幸し囚繋を録するに、一婦死刑に中れるが妊娠中ゆえ獄中に留め置くと、いくばくならず二子を生んだ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
中世欧州で大いに行われた教訓書『ゲスタ・ロマノルム』にはいわく、フォリクルスてふ武士妻と婢僕を惣伴れで試合に出掛け、ただ一人の児を揺籃に容れ愛する犬と鷹を留め置く。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
中には、赤耀館にフラフラ迷い込んで来たことを一代の失敗のように愚痴るひともありましたし、又、医師は心臓麻痺で頓死したというからには普通の病死であるものを、なぜ犯罪事件らしい取扱いをし、我々の迷惑をも顧みず、この夜更けに留め置くのかと、不平を並べる人もありました。
— 海野十三 『赤耀館事件の真相』 青空文庫
半蔵は栄吉と相談し、年寄役とも相談の上で、おりから江戸屋敷へ帰東の途にある仙台の家老(片倉小十郎)が荷物なぞは一時留め置くことに願い、三棹の長持と五|駄の馬荷とを宿方に預かった。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
「當時紀州侯の御用達を勤めて居た青木休七郎氏がこの事情を知り、安政五年八月十五日の夜、私かに新任の奉行岡部駿河守の役宅を訪れ、現下有用の逸材である本木昌造氏を、何時までも揚屋に留め置くは國家の一大損失である所以を説いて保釋を願ひ出た。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
したがってこれを実隆に預けるというのは、万一の際そのまま留め置くようにとの意味なのである。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
男と逢引――そんな事も考えられないではありませんが、お春が居なければ、事を欠くのを承知で、留め置く人間もあるはずはなく、第一逢引のために、人に騒がれるなどいうことは気位の高いお春のやりそうな事ではなかったのです。
— 赤い紐 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
警察は重要参考人を逃がさないよう、一時的に署内に留め置くことに決定した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「まだお話が終わっていません」と言って、帰ろうとする客を無理に留め置いた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
その船は検疫が終わるまで、港の外で留め置かれることになった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview