古顔
ふるがお
名詞
標準
familiar face
文例 · 用例
多吉のいう通り、茅場町辺の事件ならば、そこは瀬戸物町の源太郎という古顔の岡っ引がいるので、当然彼がその探索を云い付けられる筈であるが、源太郎はもう老年のうえに近来はからだも弱って昔のような活動も出来なくなった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
「は、」「きみも土地じゃ古顔だと云うが。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
牢内の習慣で、拷問をうける罪人があるときは、牢名主その他の古顔の囚人どもが彼に対して色々の注意をあたえ、拷問に堪え得る工夫を教えて、たとい責め殺さるるまでも決して白状するなと激励するのである。
— 岡本綺堂 『拷問の話』 青空文庫
もうヤトナ達の中でも古顔になった。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
そして、その話がうまければうまいほど、初めの人は感心し、古顔は、にげ出してしまうのであった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
瀬戸物町か」 源太郎は瀬戸物町に住んでいる古顔の岡っ引で、好い子分も大勢もっている。
— 石燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
に組の金助といや古顔の鳶頭でござんすから、だんながたもご存じだろうと思いまするが、てまえの家はもう先代からの出入りで、今年七十になるまでただの一度も人からうしろ指さされたことのないっていうりちぎ一方の江戸っ子なんでござりますから、疑うどころか、怪しい節一つないんでござりまするよ。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
「その子分衆も此の頃は頼りにならないような人が多いので……」 先代の歿後三年のあいだに、古顔の子分が二人もつづけて死んだ。
— 廻り燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
そのスナックのカウンターには、いつもの古顔たちが並んで酒を飲んでいた。
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彼はこの業界では古顔として知られており、若手からの相談にもよく乗っている。
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久しぶりに地元の集まりに顔を出すと、懐かしい古顔が揃っていて安心した。
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