帰還兵
きかんへい
名詞
標準
returned soldier
文例 · 用例
三十八と聞いて、息を呑んだのは、女中と、それから隣室の好色の先生だけで、若い帰還兵は、なんにも気づかぬ。
— 太宰治 『母』 青空文庫
帰還兵のT君は、暑い暑いと言つて上衣を脱ぎ半裸体になつて立ち上り、軍隊式の体操をはじめた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
火野葦平は、帰って来たときすぐ朝日新聞に「帰還兵の言葉」というものを発表した。
— 宮本百合子 『地の塩文学の塩』 青空文庫
「帰還兵の言葉」の筆者は、一つ紙面にそのように並びあってあらわれた、自分の言葉の内容とその隣りの記事の内容とを、この現実のなかでのこととして、どんな感慨をもって見較べたことであろうか。
— 宮本百合子 『地の塩文学の塩』 青空文庫
しかし、いい事でないと知りつつそういう風に行動してゆく若い帰還兵の気分には、時代的なものがつよくあって、そのことのなかに何か今の若い者の哀れな不安や動揺もある。
— 宮本百合子 『女の自分』 青空文庫
文学の文学らしさを求めるこの郷愁は、素材主義的な長篇に対置した希望で短篇小説に眼を向けさせ、岡田三郎の伸六という帰還兵を主人公とする連作短篇なども現れた。
— 宮本百合子 『昭和の十四年間』 青空文庫
街頭は、海の向うからの帰還兵で一ぱいだ。
— 牧逸馬 『土から手が』 青空文庫
――というので、合衆国各地の主要都市に於て毎日、仏蘭西の戦線を持越したような帰還兵の暴動が繰り返されている最中だ。
— 牧逸馬 『土から手が』 青空文庫
作例 · 標準
戦地から帰還兵たちが戻ってきたが、彼らの多くは心に深い傷を負っていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
帰還兵の社会復帰を支援するNPOは、彼らのカウンセリングや職業訓練を行っている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
映画は、ある帰還兵が故郷で直面する困難と葛藤を描いている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
地域社会は、祭りの準備を通じて、帰還兵たちを温かく迎え入れた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash