買い場
かいば
名詞
標準
time to buy (on markets)
文例 · 用例
腿の肉はズッと廉い、買い場所によると十銭以下だ。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
」 向うの葵の花壇から悪魔が小さな蛙にばけて、ベートーベンの着たような青いフロックコートを羽織りそれに新月よりもけだかいばら娘に仕立てた自分の弟子の手を引いて、大変あわてた風をしてやって来たのです。
— 宮沢賢治 『ひのきとひなげし』 青空文庫
「ただ私の馬のかいばさえいただきませば、給料なぞは下さらなくともたくさんです。
— 鈴木三重吉 『黄金鳥』 青空文庫
喉の痛さを覚へたので私は傍らの水桶をとりあげると、それはドリアンのかいば水だ!
— 牧野信一 『酒盗人』 青空文庫
うごかすきかいばかりのこっていても、なにも役にたたんじゃないか。
— 海野十三 『電気鳩』 青空文庫
「父さん柏原といふところへ來たよ」「柏原と書いて、(かいばら)か。
— 島崎藤村 『山陰土産』 青空文庫
あの人は僕の子供の時分には時の軍医総監ではぶりがきいてなかなかいばったものだった。
— 夏目漱石 『僕の昔』 青空文庫
一つの戦争ごとに日本の社会全体が国際的接触をまし、日本の民草も、自分たちが資本主義をこやすかいばとしての蒼生ではなくて、人民であり、生産者であり、その勤労からつむぎ出される生産の利潤で支配権力を養っている勤労階級の男女であるという事実を知ってきたことは、やむを得ないことであった。
— 宮本百合子 『平和への荷役』 青空文庫