感電
かんでん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #37909 · 青空 73 例
標準
receiving an electric shock
文例 · 用例
彼女は眼を裂けるように見開いて「ご免なさい」と泣声になって云ったが、柚木はまるで感電者のように、顔を痴呆にして、鈍く蒼ざめ、眼をもとのように据えたままただ戦慄だけをいよいよ激しく両手からみち子の体に伝えていた。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
私はその一両日前の新聞記事に巡査が高圧線の切れて垂れ下がっているのを取りのけようとして感電したことが載せてあったのを思い出したので、友人にそれを読んだかと聞いたら読んだという。
— 寺田寅彦 『夢判断』 青空文庫
それで堅い枕、頸の痺れ、新聞記事の感電、電気をあつかっている友人、その助手と云ったような順序にこの夢の発展の径路が進行したのではないかと想像される。
— 寺田寅彦 『夢判断』 青空文庫
ただ馬が特に感電に対して弱いものであるという事だけは馬に関する専門家に聞いて確かめる事ができた。
— 寺田寅彦 『怪異考』 青空文庫
手を磨け、手を磨け、手は人間の唯一の感電體である。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
見よ、兄の手は何故にかくもかくも清らに傷ましげに光つて居るのか、この手は菊を摘むの手だ、この手は怖るべき感電性疾患の手だ、また涼しくも洋銀の柄にはしり、銀の FORK をしてしなやかに皿の魚を舞はしむる風月賀宴の手だ。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
こんな工合であるから、私の信仰に入つた動機は、全く理智や思索をたどつた結果でなくして、いつもの詩作のときと同じやうに一種の靈感から感電したものにすぎない。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
そしてその感情と、この眼の前の媚かしい青年に対する感覚だけの快さとが心の中に触れ合うと、まるで神経が感電したようにじりりと震え痺れ、石灰の中へ投げ飛ばされたような、白く爛れた自己嫌悪に陥った。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
ウィキペディア
感電(かんでん)とは、電撃(でんげき)、電気ショックとも呼ばれ、電気設備や電気製品の不適切な使用、電気工事中の作業工程ミスや何らかの原因で人体または作業機械などが架線に引っかかる等の人的要因、或いは機器の故障などによる漏電や自然災害である落雷などの要因によって人体に電流が流れ、傷害を受けることである。人体は電気抵抗が低く、特に水に濡れている場合は電流が流れやすいため危険性が高い。軽度の場合は一時的な痛みやしびれなどの症状で済むこともあるが、重度の場合は死亡(感電死)に至ることも多い。高圧又は特別高圧の電気施設などには電気設備に関する技術基準を定める省令第23条に危険表示等の安全対策をすべきことなどが定められており、罰則はないが通常JIS規格に基づく標識が使用される。
出典: 感電 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0