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隠忍自重

いんにんじちょう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
(behaving with) patience and prudence
文例 · 用例
苟くも、本当に小説家になろうとする者は、須く隠忍自重して、よく頭を養い、よく眼をこやし、満を持して放たないという覚悟がなければならない。
菊池寛 小説家たらんとする青年に与う 青空文庫
近江商人といふものは、自国では繁栄せずに、他国へ出て成功するのが特長であるのも、いろいろな原因もあるであらうが、一つは湿気を帯んだ湖の空気に、身も心も胆汁質に仕上げられ、怒りを感ぜず、隠忍自重の風が自然と積上つて来てゐるためかもしれぬ。
横光利一 琵琶湖 青空文庫
明治四十年十一月の二十二日に、それまで二人が隠れ住んでいた福岡市外の松園という処の皮革商の離座敷で生れたのであったが、その生声を聞くと間もなく、今まで隠忍自重していたMは、初めてT子に謎をかけてみた。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
ゼスス会への対立意識に盲ひてしまつたフランシスカン一行は、日本の事情に通じたゼスス会と連絡をとることも為さず、ひたすら関白の癇癪を避けて隠忍自重のゼスス会を尻目に、追放令下の国土たることを無視して、公然布教に従事しはじめた。
――ヨワン・シローテの殉教―― イノチガケ 青空文庫
蒋介石よ、その日がくるまで隠忍自重してさうして最後に溜飲を下げて貰ひ度い。
佐藤垢石 呉清源 青空文庫
この一夜のために、深謀遠慮、長期作戦を立てて、隠忍自重して来たお京の張りのある眼は、一層張って、絶対に、目的を達しなければ置かぬという、切なくはげしいものが、みなぎり燃えている。
火野葦平 花と龍 青空文庫
しかしこの隠忍自重は、やはり武田信玄でなければできない怺えであった。
吉川英治 上杉謙信 青空文庫
作例 · 標準
上司の理不尽な要求にも、彼は隠忍自重して対処した。
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この状況では、隠忍自重が最も賢明な選択だろう。
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彼は常に隠忍自重を心がけ、感情に流されることはなかった。
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