研究機関
けんきゅうきかん
名詞
標準
research institution
文例 · 用例
そのおかげで、それまではこの世における颱風の存在などは忘れていたらしく見える政治界経済界の有力な方々が急に颱風並びにそれに聯関した現象による災害の防止法を科学的に研究しなければならないということを主唱するようになり、結局実際にそういう研究機関が設立されることになったという噂である。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
颱風災害防止研究機関の設立は喜ぶべき事であるが、もしも設立者の要求に科学的な理解が伴っていないとすると研究を引受ける方の学者達は後日大変な迷惑をすることになりはしないかという取越苦労を感じないわけには行かないようである。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
目前の災禍に驚いて急いで研究機関を設置しただけでは遂げられると保証の出来ない仕事である。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
大正十二年関東大震災以前から既に地震学に興味をもっていたが、大震災の惨害を体験した動機から、地震に対する特殊の研究機関の必要を痛感し、時の総長|古在由直氏に進言し、その後援の下に懸命の努力をもって奔走した結果、遂に東京帝国大学附属地震研究所の設立を見るに到った。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
これらの設備の中にはいずれも最高の科学の精鋭を集めた基礎的研究機関を具備しているのである。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
そのために特別な科学的研究機関もあり、あまり理想的ではないまでもともかくも各種の研究が行なわれ、その結果はある程度まで有効に予防と消火の実際に応用されている。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
それからまた○○などで全国の科学研究機関にサーキュラーを発して、数々のかなり漠然たる研究題目とそれに対して支給すべき零細の金額とを列挙してそれらの問題の研究引受人を募ることがあるようであるが、あれなどもやはりこのイブラヒム老人の入れ歯の注文とどこか一脈相通ずるところがあるような気がするのである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
一部の研究機関や大学だけで使われていたインターネットが、パソコン利用者を巻き込みながら爆発的な普及を見せ始めるのは、一九九〇年代半ばである。
— 著作権保護期間延長が青空文庫にもたらすもの 『「天に積む宝」のふやし方、へらし方』 青空文庫