颶風
ぐふう
名詞
標準
tornado
文例 · 用例
そうかと思うと、たとえばはげしい颶風があれている最中に、雨戸を少しあけて、物恐ろしい空いっぱいに樹幹の揺れ動き枝葉のちぎれ飛ぶ光景を見ている時、突然に笑いが込みあげて来る。
— 寺田寅彦 『笑い』 青空文庫
それ迄はいい、それ迄は難は無えんだが、それから三日許り経つと、イフヒムの野郎が颶風の様に駆け込で来やがった。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
氣がかりな雲は、其の黒い影で、晴天にむら/\と湧いたと思ふと、颶風だ。
— 泉鏡太郎 『艶書』 青空文庫
途すがら、遠州|灘は、荒海も、颶風も、大雨も、真の暗夜の大暴風雨。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
『これはきっと颶風ですね。
— 宮沢賢治 『風野又三郎』 青空文庫
『この風はたしかに颶風ですね。
— 宮沢賢治 『風野又三郎』 青空文庫
見る/\内に、大陸の影も名殘りなく、眼界の外に消え失せてしまうと、其内に風はだん/\烈しくなつて來て、はては印度洋で、著名の颶風と變つてしまつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
數日以來の風は、隨分悽まじいものであつたが、颶風の常として、吾が輕氣球は幾度も同じ空に吹き廻されて居つた樣だから、左迄遠方へ飛ぶ氣遣はない、私の考では、下方に見ゆるのは矢張印度洋の波で、事によつたらマダカツスル島の西方か、アデン灣の沖か、兎に角歐羅巴邊の沿岸には、左程遠い所ではあるまいと思はれた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
作例 · 標準
突如として発生した颶風が、海岸沿いの集落を一瞬にして飲み込んだ。
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古い航海日誌には、船団が巨大な颶風に遭遇し、壊滅的な被害を受けた記録が残っている。
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颶風の猛威により、樹齢数百年を誇る大木も根こそぎなぎ倒された。
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