夜営
やえい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
encamping at night
文例 · 用例
夜になって空に星はあったが、電光が白い柱を、谷の中に投げては、夜営の人々をおどろかした、夜半には、秋雨が音なく注いだ、川縁に転がっている流材を焚火にして、寒さを凌いだ、針葉樹の切崖で囲んだ、瓶のように窄い谷底からは、天も谷川ほどの細さで流れている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
兵隊が行軍している途中からこの歌の魂がピーターパンの幽霊のような姿に移って横にけし飛んだと思うと、やがて流浪の民の夜営のたき火のかたわらにかなでられるヴァイオリンの弦のしらべに変わる。
— 寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』 青空文庫
彼の大隊は、ライ麦の黄色く実った丘の上に、夜営を張った。
— 菊池寛 『勲章を貰う話』 青空文庫
その切々たる哀調は、馬倒れ、鎧切れた敗将の、曠野の夜営空しく月を仰ぐがごとくである。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
夥しい兵と、数百の乗馬、荷驢馬の長いうねうねした列は、彼方此方で夜営のかがりを燃き、平和に、寧ろ巡礼旅行者のように進行した、イランの国境に迫る迄、多くの者は、甲冑さえ正式にはつけなかった。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
あんまり気が沈むから二三杯ひつかける、そして人が懐かしうなつて、街をぶらつき、最後にSのところで夜明け近くまで話した(今夜は商店はたいがい徹夜営業である)、酔うて饒舌つて、年忘れしたが、自分自身をも忘れてしまつた。
— 三八九日記 『行乞記』 青空文庫
――エレメンタルスの描写は兎も角も、夜営の所は器用に書いてあります。
— 芥川龍之介 『近頃の幽霊』 青空文庫
彼らはその日、まだ太陽の輝いている中から河原の芒の中で夜営の準備にとりかかった。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
作例 · 標準
登山隊は山の麓で夜営し、翌日の登頂に備えた。
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兵士たちは敵の目を避けるため、森の奥深くで夜営した。
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昔の旅人は、街道沿いの安全な場所で夜営することが多かった。
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