真名
まな異読 まんな・しんじ
名詞多音語
標準
kanji (as opposed to kana)
文例 · 用例
向うて筋違、角から二軒目に小さな柳の樹が一本、その低い枝のしなやかに垂れた葉隠れに、一|間口二枚の腰障子があって、一枚には仮名、一枚には真名で豆腐と書いてある。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
とろんこの目には似ず、キラリと出刃を真名箸の構に取って、「刺身かい。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
そしてまず女神が、いちばん先に、命の十拳の剣をお取りになって、それを三つに折って、天真名井という井戸で洗って、がりがりとおかみになり、ふっと霧をお吹きになりますと、そのお息の中から、三人の女神がお生まれになりました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
そのつぎには命が、女神の左のびんにおかけになっている、八尺の曲玉の飾りをいただいて、玉の音をからからいわせながら、天真名井という井戸で洗いすすいで、それをがりがりかんで霧をお吹き出しになりますと、それといっしょに一人の男の神さまがお生まれになりました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
あのたおやかな古文の妙、たとえば真名盤の香を瑰の芳烈なる薫か、ヘリオトロウプの艶に仇めいた移香かと想像してみると、昔読んだままのあの物語の記憶から、処々の忘れ難い句が、念頭に浮ぶ。
— 上田敏 『『新訳源氏物語』初版の序』 青空文庫
すると婆さんの真名娘が私かにこの稚児に想ひを寄せ、稚児の身代りになつて死んでしまふ、それから稚児は観世音菩薩と現れ、婆さんに因果応報を教へる、この婆さんの身を投げて死んだ池は未だに浅草寺の境内に「姥の池」となつて残つてゐる、――大体かう云ふ浄瑠璃である。
— 芥川龍之介 『槐』 青空文庫
古事記あたりに手弱女(天真名井宇気比の条)と字をあてゝゐる所からたよわめの転であると説明してゐるけれども、これはむしろたわとかたをとかにやの添はつたもので、女に対して形容詞のやうにつゞいたものと見る方が正しからう。
— 折口信夫 『用言の発展』 青空文庫
即、比治山真名井といふ所に降りた天津処女の話はあはれです。
— 折口信夫 『真間・蘆屋の昔がたり』 青空文庫
作例 · 標準
昔の文献では、仮名ではなく真名で書かれている部分が多い。
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真名と仮名を使い分けることで、表現の幅が広がる。
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彼は真名で自分の名前を書いた。
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標準
printed style (of writing Chinese characters)
作例 · 標準
真名で書かれた書道作品は、力強く美しい。
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子供は教科書で真名の漢字を学ぶ。
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この古文書は、崩し字ではなく真名で書かれているため読みやすい。
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標準
real name
作例 · 標準
彼はオンラインゲームで、自分の真名を隠してプレイしている。
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偽名ではなく、真名で署名してください。
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警察は、容疑者の真名を特定しようとしている。
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