老躯
ろうく
名詞
標準
one's old bones
文例 · 用例
そのほか父はその老躯をたびたびここに運んで、成墾に尽力しました。
— 有島武郎 『小作人への告別』 青空文庫
吉野朝廷からは北畠親房が老躯を提げ、和泉に出馬し、堺にある師泰に対抗して居た。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
生きては老躯を以て朝廷に尽くし、その二子|顕家、顕信を君国に捧げ、死しては、その著述に依つて、皇基を永久に護つてゐる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
それも二三|年の間で普通の人間ならばもう到底役にも立たぬ年齡に達して居るので、假令彼の境遇が安佚を許さない爲に恁うして精神的に健康が保たれて居るのだとしても、彼の老躯は日毎に空腹から來る疲勞を醫する爲に食料を攝取する僅な滿足が其の度毎に目先の知れてる彼を拉して其の行く可き處に導いて居るのである。
— 長塚節 『土』 青空文庫
老躯をいたわったのであった。
— 幸田露伴 『穂高岳』 青空文庫
されば、今迄此處の講堂に出入した幾千と數の知れぬうら若い求學者の心よりする畏敬の情が、自ら此老先生の一身に聚つて、其痩せて千年の鶴の如き老躯は、宛然これ生きた教員の儀表となつて居る。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
されば、今迄此処の講堂に出入した幾千と数の知れぬうら若い求学者の心よりする畏敬の情が、自ら此老先生の一身に聚つて、其痩せて千年の鶴の如き老躯は、宛然これ生きた教育の儀表となつて居る。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
彼は痼疾の中風症に震える老躯を数人の使部に護られて、若者の傍まで来ると立ち停った。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
作例 · 標準
彼は老躯に鞭打って、孫の運動会を応援するために駆けつけた。
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「この老躯には、もう徹夜はこたえるわい」と、祖父は笑いながら言った。
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長旅の疲れが、さすがに彼の老躯には重くのしかかっていた。
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