織る
おる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞頻度ランク #446 · 青空 1080 例
標準
to weave
文例 · 用例
馬車の往来が織るような街の両側の人道の並木の下には手を組んだ男女の群が楽しそうに通っている。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
公園裏にて下り小路を入れば人の往来織るがごとく、壮士芝居あれば娘|手踊あり、軽業カッポレ浪花踊、評判の江川の玉乗りにタッタ三銭を惜しみたまわぬ方々に満たされて囃子の音ただ八ヶまし。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
白芥子の花のような日光がちらり落ちる、飛白を水のおもてに織る、岩魚が寂莫を破って飛ぶ、それも瞬時で、青貝摺の水平面にかえる、水面から底まではおそらく、二、三尺位の深さであろうが、穂高岳を畳んで、延ばしたり、縮めたり、自在にする、水の底に白く透いて見えるのは、石英が沈んでいるのだ。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
試に諸君と共に、郊外に立って雪の山を見よう、雪が傾斜のある土の上に落ちると、水のように低きに就く性質を有するから、山の皺や襞折の方向に従って、それを溝渠として白い縞を織る。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
晝間は出入の織るやうに忙がしかつた各旅館の玄關にも今は殆ど人氣が見えず、野良犬がそこらをうろ/\して居るのが見えた。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
それから機を織る意味の「織」は「於瑠」、「淤呂須」というのは織るということを敬語にしたのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
そうして「大蛇」「惜し」の「を」には、いろいろの文字が用いられるが、その文字と「己」「織る」「弟」の「お」に用いられる色々の文字との間には区別があって、「己」の「オ」に「嗚」とか「遠」とか「怨」とか「乎」とかを使った例はない。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
「織る」「弟」の「オ」にも、「嗚」「遠」「怨」「乎」を用いた例はない。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫