機影
きえい
名詞
標準
image of an airplane (in the sky)
文例 · 用例
2 冬の朝それからそれがどうなつたのか……それは僕には分らなかつたとにかく朝霧|罩めた飛行場から機影はもう永遠に消え去つてゐた。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
そうして軒下に積んだ寝床用の枯草の中から、青い青い石狩岳の上空に消え失せて行く機影を見送っているうちに何か知らタマラない不吉な予感に襲われましたので、ホーッと溜息を吐いておりますと、その背後から久美子もソッと不安気な顔をさし出して、「妾達を探しに来たのじゃないでしょうか」 と云ったものです。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
飛行機が稀に、天龍川上空を通る場合、爆音は聞くが、機影を認める事は至難である。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
音の来る方角が始めてわかったので、磯吉は好奇心にかられながら、なおも空を見上げていると、やがて晴れゆく朝霧の向こうに認めた機影!
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
だが、機影は見えず、空襲警報は一旦、警戒警報に移ったりして、人々はただそわそわしていた。
— 原民喜 『壊滅の序曲』 青空文庫
爆音がして広島上空に機影を認めるとラジオは報告していながら、空襲警報も発せられないことがあった。
— 原民喜 『廃墟から』 青空文庫
爆音がして広島上空に機影を認めるとラジオは報告してゐながら、空襲警報も発せられないことがあつた。
— 原民喜 『廃墟から』 青空文庫
だが、機影は見えず、空襲警報は一旦、警戒警報に移つたりして、人々はただそはそはしてゐた。
— 原民喜 『壊滅の序曲』 青空文庫