横奪
おうだつ
名詞動詞-サ変
標準
misappropriation
文例 · 用例
星光にすかしてこれを見た時、その時自分は全たく夢ではないかと思っただけで、それを自分が届け出るとか、横奪することが破廉恥の極だとか、そういうことを考えることは出来なかった。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
」とお丹の下知に、狼は衣を纏い、狐は啖い、狸は飲み、梟謡えば、烏は躍り、百足、蛇、畳を這い、鼬、※鼠廊下を走り、縦横|交馳、乱暴|狼藉、あわれ六六館の楼上は魑魅魍魎に横奪されて、荒唐|蕪涼を極めたり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
香以はこの屏風を横奪して、交山には竹川町点心堂の餡に、銀二十五両を切餅として添えて遺った。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
私有財産は横奪である。
— 森鴎外 『古い手帳から』 青空文庫
私は自分の軽率から、他人の妻を横奪りした事になるではないか。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
――貴人横奪、槐門周章。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫
」「先ほど、私お話し致しました、上野山下一葉茶屋で、一人の町人の行なった茶椀芸についてでございますが、あれは銅銭会の茶椀陣と申し、茶椀の変化によりまして、会員同士互いの意思を、伝え合うところの方法だそうで、あの時の茶椀陣の意味はといえば、貴人横奪、槐門周章。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫
いかにも貴人が横奪された。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫
作例 · 標準
例句