匿
とく
名詞頻度ランク #37192 · 青空 156 例
標準
shelter
文例 · 用例
陣営の野に笑へる陽炎、空を匿して笑へる歯、――おゝ古代!
— 中原中也 『地極の天使』 青空文庫
「じゃあ、まだですね」うしろむきのペリカンを紙面の隅に大きく写しながら、「馬場がむかし、滝|廉太郎という匿名で荒城の月という曲を作って、その一切の権利を山田耕筰に三千円で売りつけた」「それが、あの、有名な荒城の月ですか?
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
母は裂かないまでも匿した、祖母は何時も匿場を考へ付けた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
兄が懐手をしながら入院患者に顔を匿す様にして裏庭に出てみると、耕二が独楽を廻してゐた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
」さう云つて彼女は家の奥に匿れた。
— 中原中也 『山間秘話』 青空文庫
家々は、賢き陪臣、ニコチンに、汚れたる歯を押匿す。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
厠神の植山姫、水匿女も永く場を塞がれて手を焼くそうであるという。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
「いき」は色っぽい肯定のうちに黒ずんだ否定を匿している。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
作例 · 標準
彼は雨風をしのぐ匿を求めて、森の中を進んだ。
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遭難した人々は、洞窟を一時的な匿とした。
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嵐の夜、小さな動物たちが大きな木の根元に匿を求めた。
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