迂闊
うかつ
形容動詞頻度ランク #32151 · 青空 371 例
標準
careless
文例 · 用例
こうなると迂闊に小品文や随筆など書くのはつつしまなければならないという気がしたのであった。
— 寺田寅彦 『随筆難』 青空文庫
すると、多分番頭と思はれる五十恰好のその人は、恰度例へば何處かの役所の極めて親切な門衞のやうな態度で「前からの御申込でなければとてもとても……」と云つて、突然に乘込んで來ることの迂闊さを吾々に教へて呉れるのであつた。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
」健二は自分の迂闊さを口惜しがった。
— 黒島伝治 『豚群』 青空文庫
これはおそらく自分のような迂闊なものに限った事ではなく、始めにあげたようないわゆる善良にしてまじめな大多数の日本国民について同様に当てはまる事ではあるまいか。
— 寺田寅彦 『一つの思考実験』 青空文庫
それが求道の中途にあって肉親の温かい記憶を呼んだり、ある時は迂闊に道の辺の女人に水を求めて、はしなく恋情を醸さしめたりする。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
迂闊に大人の影を踏むと叱られるおそれがあるので、大抵は通りがかりの娘や子供の影をふんで、わっと囃し立てて逃げる。
— 岡本綺堂 『影を踏まれた女』 青空文庫
併し相手が武士であるから、迂闊に召捕るわけにも行かないので、手先ふたりは三河屋のせがれ善吉を同道して、次郎の屋敷の近所に網を張つてゐると、彼は湯屋へ行くらしく、手拭をさげて表へ出た。
— 岡本綺堂 『赤膏薬』 青空文庫
殊に要害堅固な此城の堀は非常に深く作られてゐるので、誰も迂闊に這入ることは出来なかつた。
— 岡本綺堂 『梟娘の話』 青空文庫
作例 · 標準
例句