佩用
はいよう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
wearing (an insignia, sword, etc.)
文例 · 用例
マルコポロ紀行に元|世祖将官に位勲の牌を賜い佩用せしむるに、金また銀を鍍した牌に獅の頭を鐫り付けたとあるが、ユールの註に拠るとマルコの書諸所に虎を獅と訛称しあるそうだ。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
主僧は其の支配者の佩用した鎧を私達に出して見せた。
— 田山録弥 『百日紅』 青空文庫
太刀は、加納、今村両先生の調べで割合正確なものになりましたけれども、それも楠公|佩用の太刀が分ったのではありませんでした。
— 楠公銅像の事 『幕末維新懐古談』 青空文庫
その時、伯父がさりげなく洩した言葉によれば、その刀はどういうわけか、昔からなるべく佩用しないようにとの言い伝えがあるのだとか。
— 豊島与志雄 『怪異に嫌わる』 青空文庫
古渡りの工芸品といへば、玉の類だが、之は古くは、首里王宮から下げられ、後には佩用者自身が買ひ求めるやうになつたらしいが、その水晶或はがらす玉を貫いた御統の珠の多くは、我々の夢にも知らなかつた間に、本土の玉磨りの手から交易して求めた物が多いらしい。
— 折口信夫 『沖縄を憶ふ』 青空文庫
又、玉とかわらが対語になつてゐるから、玉の義から出て、玉を佩用する人――佩用を許された人――酋長・頭目とか言ふことになつたのであらう。
— 折口信夫 『日琉語族論』 青空文庫
四 琉球の女巫佩用の玉 琉球はおそらくわが奈良時代以前の植民地で、その当時の言語、風俗等の、なお少からず保存される状態が今もって看取せられ、その女巫は今もなお八坂瓊之五百箇御統の玉ともいうべき連珠を首に懸ける習慣を有しているのである。
— 喜田貞吉 『八坂瓊之曲玉考』 青空文庫
処が先生は、日本皇帝からいただいた勲章は、日本の皇室に関する時にのみ佩用すべきものであるとの見地から、常時はそれを銀行の保護箱内に仕舞い置かれた。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫