涙する
なみだする
動詞-サ変-する動詞-自動詞
標準
to cry
文例 · 用例
温泉の口は、お雪が花を貯えておく庭の奥の藪畳の蔭にある洞穴であることまで、忘れぬ夢のように覚えている、谷の主とも謂いつべき居てつきの媼、いつもその昔の繁華を語って落涙する。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
ことに雨のふる夜更けなどに養家において来た二人の子供のことを憶い出すと、荊で鞭打たるるように心が痛み、気弱くも枕に涙することもしばしばであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
月に露添う顔を見て、主税もはらはらと落涙する。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
それもそうかえ淡雪の光るさみしさ、うす青さ、白いシヨウルを巻きつけて鳥も鳥屋に涙する。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
椅子も椅子屋にしよんぼりと白く寂しく涙する。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
猫もしよんぼり涙する。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
人こそ知らね、アカシヤの性の木の芽も涙する。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
お夏の声で、「でも不可いの、私は、愛吉が可愛くッて可愛くッて、」 廊下の外でもはらはらと落涙する。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
作例 · 標準
名作小説の結末を読み終え、主人公の数奇な運命に多くの読者が涙した。
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「あの映画のラスト、何度見ても同じシーンで涙しちゃうんだよね」
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人々の心を打つ彼の歌声は、会場にいた観客全員を涙させた。
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