口約
こうやく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
verbal promise
文例 · 用例
永遠の愛なんてものは男と女とが都合によって……お互いに許し合いましょうね……といった口約束みたいなもんじゃないですか。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
わが深川の兄哥の角乘は、仙人を凌駕すること、竹の柄の鳶口約十尺と、加ふるに、さらし六尺である。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
だから、まだ籍も何も入れてない赤の他人で、一生懸命に働いて行くうちに、私達が死ねば、お礼にお前と、この家の財産を遣る口約束がしてあるだけの人間だよ。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
それでも剛情に今一勝負したいと、それでは乃公は土蔵一ツ賭ける、土蔵一ツをなにがし両のつもりにしろ、負けたら今度戦の有る節には必ず乃公が土蔵一ツを引渡すからと云うと、其男が約を果せるらしい勇士だと、ウン好かろうというので、其の口約束に従ってコマを廻して呉れる。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
自分の土蔵でも無いものを、分捕して渡す口約束で博奕を打つ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
廓の抱妓の慣例として、色はきっと売らさぬ代り、芸事にかけてはいかなる手段をもって仕込んでも差し支えはない、少々痛いおもいをさせてもという口約束をしたのであるから、そのせたげようと云ったら方外な。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
日置忍男第一物部太都夫第二物部丹濃第三物部少歳第四といふ順であるべきを、老女はかねて心得あるものから、恩賞望みのまゝとの口約に依り若殿には別に望みの存する旨を申し立てた。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
河野の愛には報いないで、人もあろうに、河野には無二の親友であった高田に、心を移して行った令嬢や、又河野に対する軽い口約束を破ってまで、それを黙許した令嬢の母のS未亡人に対する河野の煮え切らない心持は、雄吉から考えれば腑甲斐なき限りであった。
— 菊池寛 『神の如く弱し』 青空文庫
作例 · 標準
彼の口約はあてにならないから、書面で残すべきだ。
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友人は口約通り、困っている私を助けてくれた。
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彼は口約を破ることを何とも思っていないようだ。
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