儀礼的
ぎれいてき
形容動詞
標準
formal
文例 · 用例
戯れ絵のように、儀礼的な刑事部屋で、あぐらをかいた白毛のまじった老警部が私に言った。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
下手すると戦争中ほうり込まれたかも知れなかったですよ」「そりゃよかったですね」 と、一応儀礼的に言ってから、信吉は、「――勿論、転向を誓われたんでしょうね」 と、きいてみた。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
儀礼的にきいてみただけです。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
儀礼的の形式主義に力の角々を嘗め丸められてゐる。
— 岡本かの子 『英国メーデーの記』 青空文庫
其等は一々高く振上げて衆に示され、接収役が鄭重な儀礼的誇張を以て、品名と贈呈者とを呼び上げる。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
しかもそうした諸般の演出物は、或は芸術的の迷妄に陥り、又は民衆に媚びて堕落し、又は儀礼的に高踏し過ぎて、芸術的の迷妄や行き詰りに陥りつつも、何かしらより高尚な、より充実した……或るタマラナイ表現慾を満足させ得べき芸術……すなわち能を生み出すべく、生みの悩みを続けていたものらしい。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
接待をしている人達も、名士達の前には、頭を幾度も下げて、その会葬を感謝しながら、信一郎には、たゞ儀礼的な一揖を酬いただけだった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
接待をしてゐる人達も、名士達の前には、頭を幾度も下げて、その会葬を感謝しながら、信一郎には、たゞ儀礼的な一揖を酬いただけだつた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫