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交通機関

こうつうきかん
名詞
1
標準
(means of) transportation
文例 · 用例
それは、理化学の進歩の結果としてあらゆる交通機関が異常に発達したのはよいが、その発達が空間的時間的に不均整なために、従来は接触し得なかったような甚だしい異質的なものの接触が烈しくなり、異質間の異性質のグレディエントが大きくなった。
寺田寅彦 猫の穴掘り 青空文庫
交通機関の拡がるのは、風の弱い日の火事の拡がるように全面的ではなくて、不規則な線に沿うて章魚の足のごとく菌糸のごとく播がり、又てづるもづるの触手のごとく延びるのである。
寺田寅彦 猫の穴掘り 青空文庫
こういう騒動をなくするにはあらゆる交通機関をなくしてしまうか、ただしはこれらの機関を万遍なく発達させるか、どちらかによる外はない。
寺田寅彦 猫の穴掘り 青空文庫
精神的交通機関についてもやはり同様で、皆無か具足か、どちらかを選ぶことにしなければ面倒は絶えない。
寺田寅彦 猫の穴掘り 青空文庫
新しい交通機関、例えば地下鉄や高架線が開通すると、誰よりも先に乗ってみないと気のすまないという人がある。
寺田寅彦 猫の穴掘り 青空文庫
その頃の熱海行きは、国府津まで汽車で行って国府津から小田原まで電車、小田原からは人車鉄道という珍しい交通機関によるのであった。
寺田寅彦 箱根熱海バス紀行 青空文庫
地理的条件のために長い間鎖国状態を保って来た日本がようやく世界の他の部分と接触するようになったのは一つには科学の進歩によって交通機関が次第に発達したおかげであるとも見られる。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
実際交通機関の発達は地球の大いさを縮め、地理的関係に深甚な変化を与えた。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫