深緋
ふかひ
名詞
標準
deep scarlet
文例 · 用例
伊勢島や潮干のかたにあさりても言ふかひなきはわが身なりけり などという長いものである。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
いふかひなきものゝいへるにはいと似つかはし。
— 紀貫之 『土佐日記』 青空文庫
聞きしよりもましていふかひなくぞこぼれ破れたる。
— 紀貫之 『土佐日記』 青空文庫
されどとかくいふかひなくて、みかどよりはじめ奉りて、大臣公卿ことごとく攝津國難波の京に(八字イ無)うつり給ひぬ。
— 鴨長明 『方丈記』 青空文庫
草莽の身、而も辺土の微臣の言ふかひなさを、どれだけ感じたことであらう。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
思へども思はずとのみ云ふなればいなや思はじ思ふかひなし これは云うまでもなく御姫様が、悪戯好きの若殿原から、細々と御消息で、鴉の左大弁様の心なしを御承知になっていたのでございます。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
※416 六番 (左)松か根にわつかの潮を小蛤 (小町か婢女) (右)我恋の蛤拾ふかひもがな (業平か下部) ⇒「句会」では、{規五明瓢}が「我恋の」を採る。
— 藤野古白 『藤野古白句集』 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れ時の空が、燃えるような深い深緋の色に染まっていく様子に心を奪われた。
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彼女は深緋の振り袖を凛々しく着こなし、成人式の会場でひと際輝いていた。
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伝統的な草木染めの技法を用いて、白い絹糸を落ち着きのある深緋に染め上げる。
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