巨躯
きょく
名詞頻度ランク #34984 · 青空 62 例
標準
big frame
文例 · 用例
最初の出合いで電光のごときベーアの一撃にカルネラの巨躯がよろめいた。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
」と言って巨躯をゆさぶって立ち上り、その小山の如きうしろ姿を横目で見て、ほとんど畏敬に近い念さえ起り、思わず小さい溜息をもらしたものだが、つまりその頃、日本に於いてチャンポンを敢行する人物は、まず英雄豪傑にのみ限られていた、といっても過言では無いほどだったのである。
— 太宰治 『酒の追憶』 青空文庫
鰐口は晩酌の最中で、うるさいと思ったが、いやにしつこく挑んで来るので着物を脱いで庭先に飛び降り、突きかかって来る才兵衛の巨躯を右に泳がせ左に泳がせ、自由自在にあやつれば、才兵衛次第に目まいがして来て庭の松の木を鰐口と思い込み、よいしょと抱きつき、いきせき切って、この野郎と叫んで、苦も無く引き抜いた。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
膃肭獣の成牡(ブル)、年齢八、九歳、体重八十貫、牡牛のごとき黒褐色の巨躯、 ハーレムの王である。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
開いた前肢、嘲り嘲り、巨躯を掻き、また搏きうつ後肢の鰭。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
鈍重な巨躯の逸りに逸った匍匐の醜態が今、一時にまた光り輝くばかりの黒褐の毛のなだれとなり、地響きとなり、奮いたつ香炎の放電体となる。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
況んやその老いて益々筋骨隆々たる、精悍そのもののような巨躯に、一刀を提げて出迎えられたならば、如何なる無法者と雖も、手足が突張って動けなくなったであろう。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
最早湯も水も咽喉に通らなくなって、この塩梅ではアト十日と持つまい……という医師の宣告を聞くと、一同の代表みたような親友中の親友、青柳喜平氏が二十四|貫の巨躯を押し出し、篠崎仁三郎氏の耳に口を附けた。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
作例 · 標準
その力士は巨躯を活かした突進で、相手を圧倒した。
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博物館に展示されている恐竜の骨格標本は、まさに巨躯と呼ぶにふさわしい迫力があった。
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「うわっ、あの人、すごい巨躯だね!きっと力持ちだろうな。」と子供が目を丸くして言った。
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長年かけて育てられた巨木は、その威厳ある巨躯で森の主のようだった。
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