鏡裏
きょうり
名詞
標準
image reflected in a mirror
文例 · 用例
ただ一つだけでも充分な深い思索に値するだけの内容をもった事がらが、数限りもなくただ万華鏡裏の影像のように瞬間的の印象しかとどめない。
— 寺田寅彦 『一つの思考実験』 青空文庫
走るものは一瞬間止まるものは永久に疎末な姿見の鏡裏に其形體を印する。
— 長塚節 『おふさ』 青空文庫
往來が途絶えた時鏡裏は平靜である。
— 長塚節 『おふさ』 青空文庫
唯尤も近い入口の柱に吊つた籠の雲雀のみは茶碗の粟をこぼしつゝ逆立つた頭の毛を天井の網に突き當て/\もがいては絶えず鏡裏に活動して居る。
— 長塚節 『おふさ』 青空文庫
鏡裏の雲雀が止まず動いて居る。
— 長塚節 『おふさ』 青空文庫
海知らぬ止利が嫉妬はこの祕密に萌して、婚後一年、伊佐奈が携へ來し妖鏡を偸見して、始めて鏡裏に海波橘樹を窺ひ、白影漸く凝りては少女が姿を知り、少女が手を執る夫を嫉みぬ。
— 蒲原有明 『春鳥集』 青空文庫
もと夫が鏡裏に見るは亡き父の面影なり。
— 蒲原有明 『春鳥集』 青空文庫
其問題が心を占める度々に鶴子さんは鏡裏の自分の影を見る。
— 高濱虚子 『俳諧師』 青空文庫
作例 · 標準
朝、鏡裏に映る自分の顔を見て、少し寝不足だなと感じた。
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鏡裏の彼女は、いつもより少しだけ大人びて見えた。
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化粧台の鏡裏には、母が使っていた古い櫛がそっと置いてあった。
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ふと鏡裏を見ると、見知らぬ誰かが立っているような気がして、思わず振り返った。
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標準
other side of a mirror
作例 · 標準
その物語では、主人公が古い鏡を通り抜け、鏡裏の異世界へ迷い込む。
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子供の頃、鏡裏にはもう一つの世界があって、自分と同じ姿の人間が住んでいると本気で信じていた。
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彼女はいつも鏡に向かって話しかけていたが、まるで鏡裏の誰かと会話しているかのようだった。
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その館には、鏡裏に通じる隠された通路があるという噂がまことしやかに囁かれていた。
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